退職金はもらえるに越したことはないでしょう。しかし、今の日本では、「退職金制度がない会社」がじわじわ増えてきています。退職金制度のない会社はどのくらいなのでしょうか。また退職金制度がない場合、老後に向けてどんな準備が必要なのでしょうか。詳細は以下のリンクからご覧ください。
自分で自分の退職金を用意する制度、iDeCo
コツコツ老後資金を積み立てながら、税金も安くなる!
平均寿命まで生きた場合、収支シミュレーションをするとマイナスになることがわかりました。
だからと言って悲観する必要はありません。
マイナスを補う方法のひとつとして、自分で自分の老後資金を用意する「iDeCo(イデコ)」という制度があります。正式名称は「個人型確定拠出年金」です。
iDeCoは、自分で掛金を支払い、自分で運用方法を選び、原則60歳以降に積み立て額を受け取ります。掛金は月5,000円からとお手軽で、掛金を支払ったときも、運用中も、受け取るときにも税金が安くなることが最大のメリットです。
運用方法は定期預金や保険だけでなく、投資信託のような投資性商品も選ぶことができ、運用結果により元本(掛金の総額)を上回り利益が出る可能性も、下回って損をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そのため、「商品(運用方法)」や「金融機関」の選び方はとても大切です。まずは商品を決め、その商品を取り扱っている金融機関で口座を開くようにしましょう。
老後資金の対策は早く始めよう!
iDeCo以外のおすすめ対策法
自分で老後資金を用意する方法として、iDeCoをご紹介しましたが、他にも下記のような準備方法があります。
■副業やダブルワーク
定年後にもらえる退職金がなく老後資金に不安が残る場合は、現役のうちから副業やダブルワークなどを行って収入を得る場所を増やすことも重要です。
ライティングやWEBデザインなど、スキルを活かせるものや、お小遣いサイトやポイント活動などスキマ時間を使って取り組むことができるものもあります。
いつまでにいくら貯める、という目標を立てて、取り組みやすいものがあれば取り組んでみるのがよいでしょう。
■個人年金保険
保険会社に毎月掛け金を払い、一般的に65歳以降に「一時金」または「年金」としてお金を受け取ることができます。国からもらえる年金(公的年金)に対して、私的年金とも言われます。
iDeCoと似ていますが、iDeCoは運用次第で金額が変わるため、加入時に「将来いくらもらえるか」がわかりません。
円建ての個人年金保険であれば、加入時に「将来いくらもらえるか」がわかります。円建てとは、日本円で保険料を支払い、日本円で年金を受け取ることを言います。
▼個人年金を考えている方へ
三井住友銀行の個人年金保険
■終身保険
終身保険は生命保険の一種で貯蓄性があり、解約すると解約返戻金があるものがほとんどです。この解約返戻金を老後資金として活用することも可能です。
■つみたてNISA
つみたてNISAとは、2018年1月よりスタートした少額投資非課税制度です。少額から積立投資を始めることができるため、投資経験の少ない人も資産運用を始めやすい非課税制度です。長期・積立・分散投資によってリスクを抑えた運用ができることも特徴です。
iDeCoのように毎月の投資が可能で、最低投資金額は金融機関により異なります。
年間の投資上限額は40万円です。
積み立てたお金は、老後資金として利用することができますが、運用期間が20年以内である点に注意が必要です。
iDeCoとの主な違いは、下記のとおりです。
- 所得控除…iDeCoは掛け金全額が所得控除の対象ですが、つみたてNISAは対象外
- 資産の引き出し…iDeCoは原則60歳までは不可ですが、つみたてNISAはいつでも可
- 運用の非課税期間…iDeCoは60歳までですが、つみたてNISAは20年間
いずれにしても、退職金として自分でお金を用意する場合、開始時期は早ければ早いほど良いと言えます。
以下の図を見てもらうと、同じ金額を貯める場合、早い時期から始めた方が無理なく貯められることがわかります。
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